2014/07/20

咲「お姉ちゃん、大好き……」



1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 22:28:34.60 ID:b4bf5fiu0
照「……本当に?」

咲「うん、お姉ちゃん。大好きだよ」///

照「……わ、私も」///

咲「じゃ、じゃあキスしてお姉ちゃん」

照「うん。ちゅー……」

――――――

照「……何だ。夢か」



8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 22:35:01.65 ID:b4bf5fiu0
咲「あ、お姉ちゃん。おはよう」

照「……おはよう」

咲「あのね、お姉ちゃん」

照「?」

咲「今度紹介したい人がいるんだけど……」

照「……え?」

咲「私の、大切な人を紹介したいなって」

照「……夢! これは夢!」ゴンゴン

咲「あ、お姉ちゃん壁に頭突きしないで!」

照「うわああああ!」

――――――――

照「夢だ!」ガバッ

照「……夢か」



14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 22:38:55.89 ID:b4bf5fiu0
咲「あ、お姉ちゃんおはよう……さっきすごい音してたけど大丈夫?」

照「……問題ない」

咲「……そう」

照「……」

照(これも夢……?)

照「咲……」

咲「何? お姉ちゃん」

照「……ちゅー」

咲「……じゃ、先にリビング行ってるから」

照「……いつもの咲だ」



17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 22:41:59.77 ID:b4bf5fiu0
咲「はい、お姉ちゃん。パン焼けたよ」

照「ありがとう」

照(あの二つの夢はなんだったんだろう。嫌にリアルだったけど……まさか正夢?)

照「……咲。私のこと好き?」

咲「? 何、急に」

照「……じゃあ、結婚する予定ある?」

咲「……別にないけど」

照「……そう。それなら良かった」

咲「何なの?」

照「……別に」



20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 22:45:12.68 ID:b4bf5fiu0
咲「あ、私あとで買い物行ってくるから、お昼ごはんは自分で作ってね」

照「……了解。どこにいってくるの?」

咲「えっと……友達と街に」

照「友達?」

咲「うん、原村和っていう子だよ」

照「原村、和……? な、何しを買いに行くの?」

咲「えっと……ちょっとね」

照「……」

照(まさか……)

照「わ、私もついていっていい?」

咲「だめ!」



21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 22:48:12.24 ID:b4bf5fiu0
照「な、なんで?」

咲「……だ、だって友達と買い物に行くのにお姉ちゃんがついてきたら恥ずかしいでしょ?」

照「……恥ずかしい?」

咲「そ、そうだよ。私ももう高校生なんだから」

照「……そう」

咲「うん、だからお姉ちゃんは家で待ってて」

照「……分かった」

咲「じゃ、じゃあ、私は着替えて行ってくるね」

照「……うん」



23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 22:56:23.15 ID:b4bf5fiu0
~街~

照「……コードネームS、聞こえますかオーバー?」

菫「だれがコードネームSだ。いい加減にしろよ、このシスコン」コツン

照「いて……だ、だって、咲が」

菫「だってもなにもあるか『わが人生最大の危機』とか言ってきてみれば」

菫「妹のお買いものの監視とか、何考えてるんだお前は。私の休日を返せ」

照「……分かった。あとでジュース奢る」

菫「私の休日はジュース一本分の価値しかないのか……」



24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 22:58:02.12 ID:b4bf5fiu0
菫「……まぁいい、それよりほら帰るぞ」

照「? まだ目的は達成されていない」

菫「妹の買い物の監視なんてさせるか、バカ。少しはプライバシーというものを気にしろ」

菫「だいたい、なんだその緑色のもじゃもじゃの服。森の妖精か」

照「これはギリースーツ。森の中で見つからないようにするために兵士が着るもの」

菫「ここは街だぞ? 逆に目立つだろう」

照「……!?」

菫「今気がついたのか……ていうか、まさかその格好でここまできたわけじゃないだろうな?」

照「……ま、まっさか~」

菫「きたのか……」



27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 23:01:51.38 ID:b4bf5fiu0
菫「まぁいい、それさっさと脱げ」

照「ラジャ」

菫「さて、じゃあここから帰るには」

照「あ、目標が動いた……行く」

菫「おい」

照「何ぼーっとしてるの? 早く」

菫「……仕方ないなぁ」



29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 23:06:10.02 ID:b4bf5fiu0
和「……そうなんですか……うふふ」キャッキャ

咲「……でね……がね」ウフフ


照「……うまく聞き取れない」

菫「まぁこれだけ人がいればな……でも逆にいいじゃないか。カモフラージュになるし」

照「それはそうだけど……あ、店に入った……」

菫「洋服を買うらしいな」

照「……行ってみる」



30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 23:10:27.53 ID:b4bf5fiu0
咲「……これなんかどうかな?」

和「少し、派手すぎませんか?」


照「店内だと少し聞き取りやすくなった」

菫「ここも結構こんでるけどな……」

照「選んでいるのは……ハンカチ?」


和「これなんかどうですか?

咲「あ、いいかも……。あ、これも可愛いよ、和ちゃんお揃いで買わない?」

和「いいですね、そうしましょう」


照「……ちょっと殺してくる」

菫「待て待て、落ち着け。お揃いのものくらい買うだろう、友達なら」

照「……友達」

菫「そうだ、友達だ」

照「……もう少し様子を見る」



32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 23:12:36.06 ID:b4bf5fiu0
照「あ、動いた」

菫「会計するみたいだな……結局妹が買ったのはハンカチ二枚だな」

照「……そのうち一つはお揃いのもの」

菫「まぁそうらしいな……あ、また動くぞ」

照「……あとを追う」



35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 23:17:03.09 ID:b4bf5fiu0
菫「今度は下着の店か?」

照「そうみたい」


咲「最近下着が無くなることが多くなってね」

和「え? 下着泥棒ですか?」

咲「うんと……お姉ちゃんが勝手に持って行っちゃうんだよね……」

和「? 下着を借りるってことですか?」

咲「えっと……まぁそんな感じ」

和「姉妹は下着まで貸し借りするんですね」

咲「うん……私が貸してもらったことはないんだけどね」


菫「……お前」

照「……姉妹なら下着の貸し借りは当たり前」

菫「……いや、詳しくは聞かないし、聞きたくはない」



37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 23:19:18.86 ID:b4bf5fiu0
照「……また移動する」

菫「そうみたいだな……ていうか妹さん、下着二十着くらい買ってたぞ」

菫「お前どれだけの頻度で盗んでるんだ……」

照「さ、早く追う」



38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 23:22:22.18 ID:b4bf5fiu0
照「今度は喫茶店」

菫「そうみたいだな……これで最後か?」

照「……そんな感じ」

菫「私ものどが渇いた……入ろう」

照「そうする」

菫「じゃ、お前が奢れよ」

照「……なんで?」

菫「さっきジュース奢るって言っていたからな、ここで奢ってもらう」

照「え、でもここ結構高い……」

菫「さて、私は何を貰おうか」

照「……」



40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 23:26:14.04 ID:b4bf5fiu0
咲「それでね、お姉ちゃんがね……」

和「そうなんですか……」


菫「いやぁ、ここのケーキは美味しいなぁ」

照「……ケーキセット奢るなんて言ってない」

菫「まぁ良いじゃないか。ついでに奢ってくれても」

照「普通に飲み物頼むのとでは百五十円も違う」

菫「まぁ細かい事は気にするな」

照「……」



42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 23:30:15.14 ID:b4bf5fiu0
照「……今月、咲の部屋に仕掛ける盗聴器買ったせいで金欠気味なのに」

菫「そうか……そのことを妹さんに報告されたくなければ、あと一つケーキを奢ってくれ」

照「ひ、酷過ぎる!」

菫「冗談だ……うん、おいしい」パクッ

照「……」ジー

菫「なんだ? お前も食べたいのか?」

照「」コクコク

菫「……仕方ないな、ほら」

照「」パクッ

菫「ありがとうは?」

照「……私が買ったケーキだし」モグモグ

菫「ま、そうなんだけどな。じゃ、私が『ありがとう』」パク

照「……そのありがとうは、嬉しくない」



43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 23:32:41.86 ID:b4bf5fiu0
照「……少しトイレに行ってくる」

菫「そうか」

照「咲の監視は任せた」

菫「任されたくはないが、一応任されたと言っておこう」

照「……ちゃんとやらないと、ケーキ代を十倍にして請求する」

菫「はいはい、さっさと行って来い」

照「……ん」タッタッタ

菫「さてと……あんまり気が進まないが、少しは監視とやらをやってやるか」


咲「それでね、もうすぐ……」

和「そうなんですね、それで……」


菫「……これは」



45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 23:35:40.08 ID:b4bf5fiu0
照「お待たせ、どうだった?」

菫「ん、なんともなかったぞ……それじゃ照、帰ろう」

照「なんで? まだ終わってない」

菫「いいから帰れ。妹さんが帰ったた時に、お前がいないとストーカーしたこと悟られるかもしれないだろ」

照「……分かった」

菫「じゃあ、私も帰るから」

照「うん……今日はありがとう」

菫「ん……帰ってから、楽しみにしておけよ?」

照「……何を?」

菫「それはお楽しみだな」

照「……?」



46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 23:38:24.31 ID:b4bf5fiu0
咲「ただいまー」

照「おかえり……どうだった?」

咲「楽しかったよ。お姉ちゃん、はいこれ」

照「……何?」

咲「ハンカチ。いつもお姉ちゃんのお世話になっているお礼」

咲「もうすぐお姉ちゃん誕生日でしょ?」

照「……咲」

照「咲ぃ!」

咲「お、お姉ちゃん抱きついてこないで!」



50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 23:42:11.25 ID:b4bf5fiu0
照「咲……大好き……咲……」

咲「うん、私も大好きだよ、お姉ちゃん」

照「うん……あ、正夢だった」

咲「? 正夢?」

照「……うん。正夢……良かった」

照「……正夢?」




51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 23:43:20.30 ID:b4bf5fiu0
――――――――
今朝の記憶

咲『お姉ちゃん、紹介したい人がいるの』

――――――――

照「……」

咲「どうしたのお姉ちゃん?」

照「咲、私のこと嫌いって言って!」

咲「え? な、なんで?」

照「嫌いって言って!」

咲「え? 私はお姉ちゃん大好きだよ?」

照「う、うわああああ!」


終わり